脳情報研究所では、計算論的神経科学の手法を用いて脳の働きを理解し、 それに基づいた革新的なコミュニケーション技術の開発をめざしています。 今回の展示では、考えるだけで脳波などを介してロボットをコントロールする最新技術をメインに、 脳内メカニズムを解読して情報表現を探る最新手法や、脳信号から心の状態を解読する脳情報デコーディング技術、 最先端の脳神経科学と計測技術を活かしたヒトの運動機能回復への挑戦、そして、 より人間らしいロボットを実現させるための最新研究成果などをご覧頂きます。
知能ロボティクス研究所では、生活に役立つロボットの実現をめざして、
親しみやすく対話するコミュニケーションロボットを研究しています。
ここでは、人と対話する感覚で道案内や店舗情報などを提供できるロボットや、
もう一人その場に居るような存在感をもつ人間らしいロボット、人々の社会関係や行動を理解する社会的知能、
記憶障害や認知症の方の支援ロボットなどの研究を行っています。
また、ロボットのためのセンサの開発や、センサを用いた人の動きの分析とサービス提供技術も研究しています。
人と人をとりまく実空間の情報の流通、ロボットを介した自然なコミュニケーション、 コンテンツの作成支援と3次元映像技術など、多彩な研究開発を実施するとともに、 これらの統合による新たな情報環境を作り出してサービスを生み出すことをめざしています。
適応コミュニケーション研究所では、私たちの生活の安全・安心、環境・効率、快適・利便の向上を
図る将来のユビキタスネットワーク社会のための通信技術の研究・開発を行っています。ここでは、
高レスポンス車車間通信システム、
高レスポンス無線メッシュネットワークおよびコグニティブ無線ネットワークなどの研究・開発を通じて、
通信環境に適応して高い信頼性と応答性を実現する通信技術の実現を目指しています。今回の展示では、
それぞれの研究開発の成果をご覧いただきます。
無線LANでの電波の有効利用によるブロードバンド通信、高精度な位置検出を目指した半導体レーザの適用によるジャイロ、
ICT機器内ハーネスのワイヤレス化による地球温暖化防止の研究開発を進めています。
研究成果を事業化するためにATRはATR-Promotionsをはじめとする子会社・ 孫会社を設立しています。身近になったATR技術を直接見て、触れて、体験してください。
ATR-PromotionsはATR技術の成果展開、販売業務、研究支援を行うATR100%出資の子会社です。 ATRの研究から生まれたソフトウェア、データベースをはじめとする商品を紹介します。
ATR-RoboticsではATR技術満載のロボット「ロボビーシリーズ」を販売しています。 個性豊かなロボビー達をご紹介します。
ATR-Trekは、ATRの音声認識・言語翻訳技術を携帯電話に展開しています。 NTTドコモの携帯電話で利用可能な「しゃべって翻訳」を体験デモします。
ATRの研究成果から生まれた英語学習支援システム“ATR CALL”がさらに機能アップしました。 新バージョン“ATR CALL BRIX”を紹介します。
センサを用いた人間行動理解技術が交通安全に貢献します。 自動車教習所と共同開発した「安全運転技能自動評価システムObjet”自動車教習所と共同開発した 「運転技能自動評価システム“Objet”」を紹介します。