プレスリリース

報道関係者各位

車いす利用者のショッピングをロボットがサポート!
~車いす型ロボットによる店舗間回遊支援サービス実験開始~

2011年 3月28日

株式会社国際電気通信基礎技術研究所

株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以下「ATR」、本社:京都府相楽郡精華町「けいはんな学研都市」、 代表取締役社長:平田康夫)は、高齢者などの生活・介護支援や社会参加を促進するロボットサービスを実現するために 「高齢者・障がい者のためのユビキタスネットワークロボット技術の研究開発」を進めています。 高齢者の自宅とスーパーマーケットなどの多地点を結んだ買物支援サービス実験(2009年12月報道発表)に引き続き、 この度、足が不自由な高齢者のための車いす型ロボットによる店舗間回遊支援サービスの実験を開始しました。 以下の通り、報道機関の皆様に向けたデモンストレーションを実施いたしますので、お知らせします。

足が不自由な高齢者は、「車いすを利用して自由に出歩きたい」という気持ちはあるのですが、 車いすで移動する際に起こりうる人との接触や階段からの転落などの不安から、単独での外出は難しく、 常に介助者とともに外出しています。そこで、このような不安をやわらげ、単独での外出を支援するために、 車いす型ロボット、スマートフォン、遠隔地のオペレータをネットワークで結び、 連携したサービスを可能にする技術を開発しました。 まず、高齢者は、自宅からスマートフォンを使って、ショッピングモールの車いす型ロボットを予約します。 高齢者が介護タクシーなどでショッピングモールに到着すると車いす型ロボットがお出迎えし、高齢者が搭乗した後、 回遊を開始します。ロボットに話せば、簡単に目的地をロボットと遠隔オペレータに伝えることが出来ます。車いす型ロボットが危険な領域を移動する際には、遠隔地のオペレータが見守り、適宜、遠隔操作して安全な移動を補助します。 今後は、高齢者の回遊(移動)や買い物、健康維持などを支援するサービスを連携させ、 高齢者・障がい者の様々な場面の生活を支援する技術の確立を目指します。
(注) 本実験は、総務省委託研究「高齢者・障がい者のためのユビキタスネットワークロボット技術の研究開発」 の一環として行うものであり、アピタ精華台店、精華町社会福祉協議会デイサービスセンター、 (財)関西文化学術研究都市推進機構の協力を得て実施しています。


本件に関するお問い合わせ先
 ㈱国際電気通信基礎技術研究所(ATR)経営統括部 広報担当 野間・福森
      〒619-0288 京都府相楽郡精華町光台2-2-2
      電話:0774-95-1172 / FAX:0774-95-1178
      http://www.atr.jp/index_j.html


(参考) 【デモンストレーション内容:高齢者が搭乗する車いす型ロボットによる店舗間回遊デモ】
内容: 高齢者が車いす型ロボット(写真1)に搭乗し、アピタ精華台店1階の好きな場所に移動します。
そのときに安全に移動できる様子、遠隔オペレータによる見守り、遠隔操作の様子、操作画面などを見ていただきます。


     
写真1 車いす型ロボット
写真2 車いす型ロボットの回遊の様子
図1 車いす型ロボットによる店舗間回遊支援サービス

<用語解説>ユビキタスネットワークロボット ネットワークを介して、異なるタイプのロボットを連携・協調させることにより、単体のロボットに比べて、 人とロボットとのコミュニケーション能力を向上させるためのネットワークロボット技術の研究開発はこれまで単地点連携が主でした。 ユビキタスネットワークロボットの研究開発は,単地点から多地点に拡張する技術で、家、病院、 商業施設などの多地点のロボットサービス連携を実現することを目的にしています。