ATR オープンハウス2016

展示／デモンストレーションなど

研　　究　　開　　発

脳　情　報　科　学

　計算論的神経科学などの手法を用いて、脳の機能を理解し、それによって得られた知見に基づいて、人にやさしいICT技術、未来のコミュニケーション、医療、高齢者自立支援の基盤技術としての「ブレイン·マシン·インタフェース（BMI）」を開発しています。複雑な操作や訓練を必要としない、考えるだけでロボット、家電などを操作できるBMI技術の開発に成功しています。また、最新の研究成果として、寝ている時の夢を解読する「デコーディング手法」、また脳の状態を望ましい方向に導くことを可能とする「デコーディッド·ニューロフィードバック法」を開発しました。

「脳情報の解読とＢＭＩ技術」

脳情報デコーディング
∼脳を介した情報通信の実現を目指して∼

ディープ順·逆強化学習
∼高次元空間における行動学習と理解∼

運動アシストのための機械学習技術
∼ヒトの状態抽出によるロボット制御デザイン∼

ニューロフィードバックによるうつ病治療
∼脳内状態を可視化、コントロールすることで気分安定化を目指す∼

Neurofeedback to Conquer Fear
∼Can We Train the Brain to Extinguish Fear in the Long-Termm？∼

機械学習技術が拓く新しい神経科学
∼精神疾患の治療を目指して∼

「認知機能を支える脳のネットワーク」

物忘れの全脳ネットワーク機構
∼認知症予防に向けて∼

脳内ネットワークの変化による認知機能の変化
∼ニューロフィードバックトレーニングによる認知機能の変化∼

不安感の神経基盤解明のためのfMRIデータ多変量解析
∼情動機能の全脳fMRI解析∼

強迫性障害のニューロフィードバックによる治療
∼ATR内クリニックとの連携∼

ネットワーク型ブレイン·マシン·インタフェースの研究開発
∼人の自立を支援する実環境BMI∼

ウェアラブルコンピューティングによる日常生活行動支援
∼一人称視点による映像検索と家電操作∼

「脳研究を支える解析基盤技術」

電流源推定のためのオープンソースプログラム VBMEG
∼脳活動を高い時間・空間分解能で可視化∼

複数データ統合による脳ダイナミクス推定
∼脳ネットワーク情報処理の可視化∼

拡散光トモグラフィ法による脳活動推定
∼日常生活における高精度な脳活動計測を目指した光脳計測技術∼

ライフ·サポートロボット

ライフ·サポートロボット分野では、人々の日常生活における様々な活動をロボット技術でサポートするための研究開発を行っています。部屋に取り付けたセンサやロボットのセンサ、装着型のセンサなどを用いて、人々の行動を予測したり人が何に注意を向けているのかを推測したりすることで、人々の行動を理解して手助けする技術、ロボットを通して親しみのある対話を可能にし利用者に安心感を与えられるコミュニケーション技術、これらを実現するための計測技術などの研究を行っています。

「日常生活支援ロボット」

自律モビリティシステムのための共通プラットフォーム
∼人と多様な自律型モビリティシステムが共存する社会の実現∼

スマートネットワークロボット
∼人通りが多い日常環境における接客ロボットやロボットサイネージ∼

ロボットサービスのためのプラットフォーム技術の事業化
∼ロボットサービスの開発·事業化·運用を効率化できるしくみ∼

人と自然に対話する自律型アンドロイド
∼人のようなしぐさ（表情、視線、頭部動作など）を実現∼

「脳活動に基づく生活支援ロボット」

アンドロイドフィードバックによるBMIトレーニング
∼アンドロイドによる脳活動変化の検証∼

対話健康支援ロボティクス
∼脳活動を用いて対話で健康支援∼

「生活支援のための計測技術」

自動運転シミュレータ
∼もっと安全で快適な運転環境を目指して∼

無　線　通　信

「適応的な周波数利用による電波資源活用」

複数周波数帯域の同時利用による周波数利用効率向上技術
∼無線資源の柔軟かつ稠密な利用の実現に向けて∼

第5世代移動通信システム実現に関する研究開発
∼複数無線システムを活用した、周波数共用技術の実現を目指す∼

5Gに向けた高度化マルチキャリアによる柔軟な多元接続
∼多種多様な機器を効率よく収容します∼

「様々なアプリケーションへの無線の活用」

ライフログによる健康·医療支援
∼うつ病治療の現場でライフログを活用する臨床研究を開始∼

列車制御用デジタル無線のための電波干渉抑圧技術
∼無線による安全制御の信頼性確保に向けて∼

生　命　科　学

　持続可能で健康長寿な未来社会の創成を目指し、生物科学、医科学、数理科学、工学系科学、計算科学を融合させた分野横断型サイエンスを展開しています。生命の根本にある基本的で普遍的な原理をあぶりだし、その原理に基づいて、多様な生命のふるまいを予測·制御し、さらにヒトの疾患を予防·治療するための研究開発を行い、将来の「何時でも何処でもライブクリニック」という未来社会の実現に貢献します。

「研究のねらい」

ERATO 佐藤ライブ予測制御プロジェクト
∼次世代診断·予防·先制治療の基礎となる原理のあぶりだし∼

実験室紹介ビデオ·実験風景写真掲示

「生命のからくりを解く基礎技術」
細胞の「かたち」が運命を決定する新しいメカニズムを解明
∼病気の発症予測や診断技術の開発に向けて∼

発生過程のゼブラフィッシュ胚のリアルタイム分裂時間予測
∼病気の予測·診断技術への応用に向けて∼

生命科学の基礎知識
∼ミニプレゼンコーナー∼

生物学的文脈を読み解く
∼新しいタイプのがん医療実現に向けて∼

事　　業　　開　　発

関　連　会　社

　ATRの研究成果展開を目的とし、特許情報提供、許諾業務、ATR技術を用いた製品開発販売及び脳研究支援事業を行なっています。
今回はセンサを用いた疲労やストレスの計測や室内環境の快適度の計測、ATR音声データベース、最新の技術で先端研究を支える脳活動イメージングセンタのサービスについて紹介いたします。

新技術で広がる脳研究の世界　∼研究者を支え、共に歩むBAIC∼

センサを用いた疲労やストレスの計測　∼ヘルスケアへの応用∼

センサを用いた室内環境の快適度の計測　∼IoT(Internet of Things)の応用∼

ATR音声言語データベース　∼音声·言語研究の「標準」データ∼

　ATRにおける外国語音声学習研究の成果を利用して英語学習支援システム「ATR CALL」を開発しています。音声にフォーカスした学習方法や発音を採点する発音評定技術が特徴です。ATR CALLの技術は、電子辞書，NHK語学番組サイト，高校英語教科書など様々な製品やサービスでも使われるようになってまいりました。また、2016年春にはeラーニング「ATR CALL BRIX」がiOS、Andoroidに完全対応し、TOEFLコースも追加されました。
本展示では、「ATR CALL」が展開する製品やサービスを紹介いたします。

いつでもどこでも　ATR CALL　∼拡大する学習環境∼

　ATRの音声技術と㈱フュートレックのソフトウェア開発技術を融合し、携帯電話等への音声技術·翻訳·合成技術展開を目的として2007年に設立され、 携帯電話用音声翻訳アプリ「しゃべって翻訳」等のサービスを提供しています。 今回は音声認識·翻訳を用いたコミュニケーション支援の応用例をご紹介いたします。

音声認識·翻訳によるコミュニケーション支援　∼音声認識·機械翻訳技術∼

ベンチャー企業　∼けいはんなATRファンド∼

^*けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合

株式会社テレノイド計画 
ブルーイノベーション株式会社 
ユカイ工学株式会社 
株式会社フィット 
株式会社ATR-Incubator·Smart Finder 

　会社設立以来のATRの研究成果を基にした特許等の知的財産のライセンス等により、ATR関連会社以外の企業を通じた商品化に寄与するとともに、異分野の外部機関との積極的な連携体制を構築し、今日の様々な社会的課題の解決に向けた取り組みを進めています。