あけましておめでとうございます。
ATRが所在するけいはんな学研都市にとって、2025年は「大阪・関西万博」と「けいはんな万博」により、大いに活気づいた一年となりました。大阪大学教授でもある石黒浩特別研究所長が牽引する「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」は、「いのちの未来館」において実証実験を行うこととなり、ATRとしても社を挙げて支援してまいりました。その結果、内閣府が推進するムーンショット型研究開発制度のプロジェクトとして、これ以上ない成果発信の場となりました。
また、「けいはんな万博」では、スケートボードを操るヒューマノイドロボットのデモンストレーションを実施するとともに、「ロボット・アバター・ICT」および「スタートアップ」の運営部会をも担当することとなり、まさに喧騒の中で駆け抜けた一年であったと振り返っております。
この一年を俯瞰しますと、AIが人の支援にとどまらず、アイデア創出から論文執筆までを担い、最難関の国際学会論文に採録され得ることが次々と実証されました。AIはもはや単純作業の効率化に留まらず、創造性の領域においてすら人間を代替し得る存在に至ったと言えます。レイ・カーツワイルが2045年に到来すると予測していたシンギュラリティは、体感的にはそれよりもはるかに早く訪れています。
この状況を踏まえると、資本主義体制を支える最小構成単位は、もはや「人間」ではなく、「人間とAIの協働」と捉えるべき時代に入ったと考えます。AIには、LLMs (Large Language Models)に代表される「見えないAI」と、ロボットやアバターに代表される「見えるAI」があります。アバターは遠隔操縦ロボットであり、ATRがこれまで培ってきた無線通信技術を最大限に活かすことのできる応用分野でもあります。
さらに、「見えるAI」を一歩進め、身体や感覚と直結するロボットを、私たちは「サイボーグAI」と呼び、脳情報科学の分野で研究を進めてまいりました。脳情報科学のもう一つの重要な目標は、薬剤に依らない精神疾患治療の実現にあります。アバター、サイボーグAI、そして精神疾患治療は、いずれもATRが「いのちの未来」に向けて取り組む研究開発の中核をなすものです。
シンギュラリティが現実のものとなった今、企業経営もAIとの協働へと移行し、研究の在り方そのものも大きな変革を遂げていくことが見込まれます。国内外の大学、研究機関、企業等との研究交流や共同研究を通じた関係性の構築に、これまで以上に積極的に取り組んでまいります。
本年も引き続き、ATRへのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 浅見 徹
≪研究開発≫
【報道発表】◎「テラヘルツ波による超大容量無線LAN」の実現に必要な要素技術・統合技術を開発~Beyond5G時代の新たな無線システムの構築
https://www.atr.jp/topics/news.html?nl=85#x20251121
(2025.11.21)
【受賞】
◎Foundation for Neurofeedback & Neuromodulation Researchより、Joe Kamiya First-Person Science Awardを受賞しました。
https://www.atr.jp/topics/news.html?nl=85#x20251125
(2025.9.20)
◎Asia Pacific Neural Network Society (APNNS) 日本神経回路学会よりBest Student Paper Runner-up Awardを受賞しました。
https://www.atr.jp/topics/news.html?nl=85#x20251217
(2025.11.21)
【ご来訪】
◎イタリアサルディーニャ州訪問団ご一行様が12月4日に来所されました。
https://www.atr.jp/topics/news.html?nl=85#x20251212

◎ATRでは、依頼により次世代を担うみなさまの見学を受け入れていますが、今般下記のみなさまの来訪がありました。
・2025/11/4 立命館高校主催のJapan Super Science Fair(JSSF)のツアーで、内外の高校生のみなさま約20名
・2025/11/19サレジアン国際学園中学校のみなさま約20名
・2025/12/8奈良県立奈良北高等学校のみなさま約20名
・2025/12/15豪州クイーンズランド州STEMツアー(高校生)のみなさま約20名
https://www.atr.jp/topics/news.html#x20251223


新年あけましておめでとうございます。
旧年中はニュースレターをご覧いただき、誠にありがとうございました。
皆さまからの温かいご支援に深く感謝申し上げます。
3月にATRは創立40周年という節目の年を迎えます。
2026年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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