プレスリリース

2016年4月25日
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)

ATR、サントリーグローバルイノベーションセンター、Karydo TherapeutiX、化合物の生体作用に関する共同研究を開始
~食品素材の“真の効果”の見える化を目指して~

 この度、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(京都府精華町、代表取締役社長 平田康夫、以下、「ATR」)、サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社(東京都港区、代表取締役社長 平島隆行、以下、「SIC」)、Karydo TherapeutiX 株式会社(東京都千代田区、代表取締役 佐藤匠徳、以下、「KTX」)は、「D-iOrgans テクノロジーを用いた、化合物の生体内での作用研究」に関する共同研究を開始します。これにより、ATRはiOrgans テクノロジーのヒト疾患診断・予防・治療への応用展開の加速化を目指します。

 ATRでは、2014年よりATR佐藤匠徳特別研究所で展開している国立研究開発法人科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業総括実施型研究(ERATO)佐藤ライブ予測制御プロジェクト(研究総括:佐藤匠徳)における基礎研究の成果を応用し、疾病の予兆を早期発見し、早期に予防・治療・コントロールするiOrgans テクノロジーの研究を推進しています。また、2015年10月にはこのテクノロジーの実用化を目指したベンチャー企業Karydo TherapeutiX株式会社が設立されました。

 今回締結する共同研究において、ATRとKTXはSICから提供される食品素材としての有効性が期待されている複数の化合物について、実験とデータ解析を行い、その結果をもとに、これら化合物の作用、作用機序および作用点をあぶり出します。
 これにより、SICから提供された各化合物が、どの臓器で、いつ、どの程度、どういった作用が現れるかを、分子レベルで明らかにでき、化合物が実際に、健康増進、機能活性化に有用であるかどうか、知見を得ることができます。
今後、ATRは、iOrgansテクノロジーの診断薬、創薬や食品等幅広い分野への適用を目指します。


補足説明
iOrgans テクノロジー: ERATO 佐藤ライブ予測制御プロジェクトの基礎研究の成果から見出された技術であり①R-iOrgans、②F-iOrgans、③D-iOrgans の3つの技術からなります。
R-iOrgans は疾病の予兆を早期に検出するための技術、F-iOrgans は疾患の合併症の発症を早期に同定し、先制医療に繋げるための技術、D-iOrgans は薬や食品などの新規の効果や副作用の同定や作用機序の同定を行うための技術です。

【株式会社国際電気通信基礎技術研究所について】
社  名: 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
本 社: 京都府相楽郡精華町光台二丁目2番地2(けいはんな学研都市)
代 表 者: 平田 康夫
事業内容: 脳情報科学、ライフ・サポートロボット、無線通信などの情報通信分野と生命科学に関する研究開発及び事業化
U R L:  https://www.atr.jp/

【サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社について】
社  名: サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社
本 社: 東京都港区台場二丁目3番3
代 表 者: 平島 隆行
事業内容: サントリーグループ全体の価値向上、事業成長のための研究・技術開発
U R L:  http://www.suntory.co.jp/sic/

【Karydo TherapeutiX株式会社について】
社  名: Karydo TherapeutiX株式会社 本  社: 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7F
代 表 者: 佐藤 匠徳
事業内容: 疾病の早期発見・先制医療に資する、創薬・医療技術の開発ならびに提供
U R L:  http://www.karydo-tx.com/ja/index.php
*2018/6/22 本文一部修正