社長挨拶

GREETING

京都府と共に創る「いのちの未来」

大阪・関西万博は閉幕しました。しかし、万博が掲げた「いのち輝く未来社会」の実現は、これからが本番です。

ATRは昨年、「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会」を研究テーマに掲げる石黒浩氏がプロデュースしたシグネチャーパビリオン「いのちの未来」に、主要な研究開発機関の一つとして参画するとともに、関西経済連合会主導の「けいはんな万博 in 夢洲」、京都府主導の「MEET UP KYOTO きょうと大集合」に参加し、大阪・関西万博へ貢献しました。

けいはんな学研都市には、企業、大学、研究機関、公的機関など約160の組織が集積しています。万博への取り組みは、それらの組織が初めて共通の目標に向かって力を合わせ、それぞれの強みを持ち寄る貴重な機会となりました。分野や組織の垣根を越えて「顔の見える関係」が築かれたことは、万博が残した大きなレガシーの一つだと感じています。この取り組みの礎を築かれ、昨年逝去された松本紘ATR前会長(企画当時、理化学研究所理事長)の長年にわたるご尽力に、改めて深く敬意を表します。

また、京都府では2014年から京都スマートシティエキスポを継続して開催し、社会実装を見据えた産学官連携の場を育んできました。ATR Open Houseでは、これまで企業展示や共同研究成果の紹介を行ってきましたが、今年は、けいはんなプラザで開催される京都スマートシティエキスポと連携し、「研究成果を社会へつなぐ」という視点をより明確にした発表スタイルとしました。

さらに、昨年、京都府との連携のもと、大阪・関西万博のレガシーを継承する「いのちの未来研究所」を開設し、アンドロイドの展示・活用をはじめ、芸術と科学技術の接点における研究開発や、次世代を担う人材育成を進めています。このような背景から、本年のテーマを「京都府と共に創るいのちの未来」といたしました。

今年、けいはんな学研都市では、第5期ステージプラン「ポスト万博シティけいはんな」がスタートしました。万博で生まれた連携や挑戦を一過性のものとせず、2035年に向けてどのような未来を築いていくのかが、今まさに問われています。

ATRは、脳科学、ロボット・アバター、無線通信を核とした研究を通じ、人を中心に据えた健康長寿社会の実現と、誰もが年齢や身体能力にかかわらず自在に活躍できる「いのちの未来」を創ることを目指しています。

ぜひATR Open Houseへお越しいただき、研究成果とその社会実装への取り組みをご覧いただくとともに、「ポスト万博シティけいはんな」の実現に向けて、皆様と率直な意見交換ができれば幸いです。ATRは、これからも京都府をはじめ、けいはんな学研都市の皆様とともに、未来社会の実現に向けた挑戦を続けてまいります。

株式会社国際電気通信基礎技術研究所
代表取締役社長
浅見 徹

代表取締役社長 浅見 徹