未来を創った基礎研究

今あたり前の生成AIも、
かつてATRが分野創出した成果です。

ATRは1986年に設立された研究開発企業です。 まだ市場が存在しない段階から未来の技術領域を見つめ、 長期的な基礎研究を通じて、 新しい産業や社会価値の土台を生み出してきました。

ほんの一例ですが、家庭用インターネットもスマートフォンも存在しない時代から、 光衛星間通信、音声自動翻訳電話、人工生命など、 未来を前提とした数多くの基礎研究を実施。 当時はまだ社会実装が見えていなかった基礎研究が、 現代ではなくてはならない社会の資産となっています。

1987 —

衛星間光通信の分野創出

Paper: Present Status of Optical ISL Studies in Japan

Venue: Optical & Optoelectronic Appl. Sci. Eng. Symp., The Hague, 1987.

現在の活用例

衛星同士をレーザーで接続する光衛星間通信は、現在では低軌道衛星コンステレーションの中核技術になっています。 代表例として、Starlinkでは衛星に光衛星間リンク用の宇宙レーザーが搭載され、 衛星同士を高速に接続するネットワークを構成しています。 災害時通信、遠隔地ブロードバンド、航空機・船舶向け通信など、 地上インフラに依存しにくい次世代通信サービスへ広がっています。

  • Starlink
  • Starlink Direct to Cell
  • 低軌道衛星インターネット
  • 衛星コンステレーション
  • 宇宙レーザー通信
  • 災害時通信
  • 遠隔地ブロードバンド
  • 航空機・船舶向け通信

1988 —

CNNによる音声認識

Paper: Phoneme Recognition: Neural Networks vs. Hidden Markov Models

Venue: ICASSP-88, 11-14 April 1988.

現在の活用例

音素認識やニューラルネットワークによる音声処理の研究は、 現在の音声認識、文字起こし、音声翻訳、音声アシスタントにつながっています。 代表例として、Whisper、ChatGPT Voice Mode、Siri、Alexa、Google音声入力などで、 音声を理解してテキスト化し、対話や翻訳、議事録作成に活用する技術が使われています。

  • Whisper
  • ChatGPT Voice Mode
  • ChatGPT音声入力
  • Google音声入力
  • Siri
  • Alexa
  • 自動文字起こし
  • リアルタイム字幕
  • 音声翻訳
  • 議事録AI

1989 —

万能近似定理

Paper: On the Approximate Realization of Continuous Mappings by Neural Networks

Venue: Neural Networks, Vol.2, pp.183–192, 1989.

現在の活用例

    

生成AI等のシステムは、 入力を出力に変換する関数とみなせます。万能近似定理は、この関数を所望の 精度で近似できるニューラルネットワークが存在することを示し、長期にわたる この工学分野の研究活動(マラソン)にはゴールがあると研究者を鼓舞しました。

  • ChatGPT
  • GPT-4o
  • 生成AI
  • 画像生成AI
  • 音声認識AI
  • 自動運転AI
  • 医療画像解析
  • レコメンドAI
  • 異常検知AI
  • 需要予測AI

1994 —

人工生命

Paper: An Evolutionary Approach to Synthetic Biology: Zen and the Art of Creating Life

Venue: Artificial Life 1(1/2): 195–226. MIT Press.

現在の活用例

人工生命や進化的アプローチの研究は、 生物の進化・適応・創発をコンピュータ上で理解しようとするSoft ALifeから、 ロボットや物理システム(Hard ALife)、化学的生命(Wet ALife)に広がりました。

  • セル・オートマトン
  • 進化計算
  • Tierra
  • Avida
  • Boids
  • 進化ロボティクス
  • 群ロボット
  • 自己組織化ロボット
  • 人工細胞
  • プロトセル
  • DNAコンピューティング
  • 合成生物学

成長戦略を支える3研究領域(PICKUP)

脳情報科学 PICKUP

脳を理解し、脳と機械をつなぎ、その知見をAIや社会システムへ展開する

脳情報通信総合研究所

https://bicr.atr.jp/

ATRの脳情報科学分野は、脳機能の理解を基盤として、人間拡張、次世代医療、AI、ロボティクスを支える革新的技術の創出を目指しています。

脳情報研究(CNS)では、脳活動から心や意図を読み取る脳情報デコーディング技術やBMIを開発するとともに、デコーディッドニューロフィードバックによる治療技術、脳によるロボット制御、意識やクオリアの解明に取り組んでいます。

認知機構研究(CMC)では、人間の学習、意思決定、コミュニケーションなどの高次認知機能を解明し、その成果を教育、介護、ヒューマンインタフェース、社会システムへ応用しています。

脳情報解析研究(NIA)では、統計科学や機械学習を用いて脳活動を解析し、多様な脳計測データを統合することで脳情報処理の原理を解明するとともに、脳科学に学ぶ次世代AIの創出を目指しています。

これらの研究を通じてATRは、脳の理解から脳と機械の融合へ、さらにその知見を医療、AI、ロボット、社会システムへ展開することで、人と機械が協調しながら能力を高め合う未来社会の実現に挑戦しています。

脳情報科学 PICKUP イメージ

KEYWORD MAP

脳情報科学を構成する研究キーワード

脳活動を読み解き、認知・学習・行動・感覚のメカニズムを理解することで、 BMI、ロボット制御、医療・福祉、次世代コミュニケーション技術への応用を目指します。

脳を読み解く技術
  • 脳情報科学
  • 脳活動計測
  • 脳信号
  • 脳情報解読
  • デコーディング
  • 脳機能
  • 神経情報学
  • 計算論的神経科学
  • 動的脳イメージング
  • 脳情報解析
人の認知を理解する研究
  • 認知機構
  • 認知神経科学
  • 高次脳機能
  • 認知と学習
  • 意思決定
  • 心理実験
  • ニューロフィードバック
  • 数理知能
  • クオリア
  • 情報構造
脳と機械をつなぐ技術
  • BMI
  • ブレイン・マシン・インタフェース
  • ブレインロボットインタフェース
  • ロボット学習
  • ロボット制御
  • 身体機能の回復
  • 補綴
  • 補完
  • コミュニケーション支援
社会・医療への応用
  • 行動変容
  • DecNef
  • 医療応用
  • 臨床応用
  • 精神医学
  • 機械学習
  • 大規模計算
  • ICT技術
  • 未来型コミュニケーション
  • 人にやさしいインタフェース
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人間拡張 × AI PICKUP

アバター共生社会を目指す

深層インタラクション総合研究所

https://dil.atr.jp/

人が遠隔地のロボットやデジタル空間上のアバターを、自らの分身として操作し、その場で活動できるサイバネティック・アバター(CA)の研究を通じて、人とロボット・アバターが自然に共生する社会の実現を目指しています。

AI、ロボティクス、認知科学、コミュニケーション科学を融合し、人とロボットのコミュニケーションや協調の仕組みの解明に取り組んでいます。

ISLでは人とロボットの相互作用原理の解明やCA技術の研究を、石黒浩特別研究所では人間共生型アンドロイドの研究開発を進めています。

さらに、ITBでは企業との共同研究や社会実装を推進し、GOLでは国際共同研究やオープンラボを通じて、研究成果のグローバルな発信と社会展開に取り組んでいます。

©FUTURE OF LIFE

人間拡張 × AI PICKUP イメージ

KEYWORD MAP

人間拡張 × AI を構成する研究キーワード

人とAI、ロボット、アバター、対話システムが深く関わる未来社会に向けて、 人間の能力拡張、身体性、認知、感情、社会的インタラクションを統合的に研究します。

人を理解する研究
  • 人間理解
  • 認知
  • 感情
  • 身体性
  • 社会性
  • 行動理解
  • 意図推定
  • 心理モデル
  • 対人コミュニケーション
  • 人間社会の本質
AIと知能化技術
  • AI
  • 生成AI
  • 対話AI
  • 機械学習
  • 知能システム
  • 認識技術
  • 行動生成
  • 適応学習
  • 自律システム
  • 人に寄り添うAI
  • 人とAIの共創
ロボット・アバター技術
  • ロボティクス
  • ヒューマノイド
  • アンドロイド
  • アバター
  • 遠隔存在感
  • 身体拡張
  • 遠隔操作
  • 人型ロボット
  • ロボットとの共生
  • サイバネティックアバター
  • コネクティビティロボット
  • クラウドネットワークロボット
  • 社会実装
深層インタラクション
  • インタラクション
  • 対話
  • 共感
  • 信頼形成
  • 未来型コミュニケーション
  • オープンラボ
  • インタラクションサービス
  • モラルインタラクション
  • ソーシャルタッチ
  • アートサイエンス
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無線・通信 PICKUP

未来社会の神経網を創る

波動ネットワーク研究所

https://wnl.atr.jp/

波動ネットワーク研究所は、「電波をつなぐ研究から、 人と社会をつなぐ研究へ」を掲げ、未来社会の神経網となる 通信・センシング基盤の創造に取り組んでいます。

今後、AIを活用したロボット、自動運転車、ドローン、IOT機器など、あらゆるものがネットワークにつながる社会が到来します。その実現には、単なる高速通信だけでなく、人や物の位置や状態を発揮する電波センシング、機器内外の配線を不要にするワイヤレスハーネス・給電技術、限りある周波数資源を最大限活用する周波数創造技術が不可欠です。

私たちは、電波・通信・センシング・AIを融合し、人、ロボット、モビリティ、環境がリアルタイムにつながり協調する未来社会を構築します。研究成果の社会実装を通じて、安全・安心で持続可能なレジリエンス社会の実現に貢献します。

自動運転

自動運転

車同士・道路・信号が通信

スマートシティ

スマートシティ

街全体がリアルタイム連携

宇宙通信

宇宙通信

次世代衛星ネットワーク

工場DX

工場DX

工場内の超低遅延無線

医療・介護

医療・介護

非接触センシングで見守り

防災

防災

災害時ネットワーク維持

KEYWORD MAP

波動ネットワーク研究所を構成する技術キーワード

波動・無線通信・ネットワーク・セキュリティ技術を融合し、 AI社会を支えるネットワークエッジの新たなソリューション創出を目指します。

波を活用する技術
  • 波動
  • ウエーブ技術
  • 電波
  • 音波
  • 波動工学
  • センシング
  • 電波センシング
つながる技術
  • ネットワーク
  • 無線通信
  • 通信技術
  • エンド間通信
  • ネットワークエッジ
  • エッジ
  • サービス
  • 付加価値
守る・安定させる技術
  • セキュリティ
  • ネットワーク・セキュリティ
  • 安定通信
  • 信頼性
  • 安全性
  • 社会インフラ
AI社会への応用
  • AI社会
  • ソリューション
  • ネットワークソリューション
  • 社会課題
  • 多様な課題
  • サービス創出
  • 未来社会
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研究成果を、持続的な社会価値と産業価値へ

ATRの価値創出モデル

ATRは、長期視点に立った基礎研究を起点に、AI、通信、脳科学、ロボティクスなど多様な研究領域を融合し、次世代社会を支える先端技術基盤を構築しています。研究によって生み出された知的財産、アルゴリズム、データ、研究知見は、単独技術として留まることなく、異分野融合による技術プラットフォームとして発展します。

さらに、企業・自治体・研究機関との共創を通じて、共同研究、PoC(概念実証)、実証実験を推進し、 技術の実用性・安全性・社会受容性を検証。研究成果を社会実装へと加速させます。こうした取り組みを通じて、ATRは特許ライセンス、技術移転、スタートアップ創出、共同事業など多様な形で事業化を推進し、持続的な経済価値と社会価値の創出を目指しています。

研究から産業へ。技術から社会へ。ATRは、未来社会を支えるイノベーションエコシステムの構築に取り組んでいます。


研究成果の事業化・ライセンス展開

ATRグループの事業会社、ライセンス事業、スタートアップ創出の取り組みをご紹介します。事例を見る →

価値創出 PICKUP

グローバルな共創で最先端技術を成果へつなぎ、 まだ見ぬ未来の市場を拓く

KGAP+ は、けいはんな学研都市を起点に、 世界中の優れたスタートアップと日本市場を結ぶプログラムです。

国内外の有力イノベーション機関と緊密に連携し最先端技術を持つ企業を選定。 国内大手企業等との協働による実証(PoC)の実施までを深くコミットする、 実践的なハンズオン支援を展開。豊富なメンターの知見を最大限に活用し、 市場への実装を見据えた共同開発や事業化を加速します。

国境を越えたオープンな共創を通じて、企業や産業が直面する多様な課題の解決 と未来社会を支えていく新産業の創出を推進します。

価値創出 PICKUP イメージ

KEYWORD MAP

KGAP+ を構成する価値創出キーワード

海外スタートアップ、日本市場、事業パートナー、メンター、 けいはんな学研都市をつなぎ、研究成果や先端技術を 社会実装へ展開する価値創造の仕組みです。

グローバル連携
  • 海外スタートアップ
  • 日本市場
  • グローバル展開
  • 国際連携
  • けいはんな学研都市
  • Global Partnership
事業化支援
  • アクセラレーション
  • 事業パートナー探索
  • 市場接続
  • 成長機会
  • メンタリング
  • 専門家ネットワーク
オープンイノベーション
  • 共創
  • 産業連携
  • 技術実装
  • PoC
  • マッチング
  • 新規事業創出
社会価値・産業価値
  • 社会課題解決
  • 産業競争力
  • 次世代市場
  • 継続的成長
  • 事業価値創出
  • エコシステム

ATR IN NUMBERS

数字で見るATRの研究資産

ATRが長年蓄積してきた研究成果・知的財産・共同研究ネットワークは、 未来市場を生み出す価値創出エコシステムの基盤です。

これらの研究資産は、単なる実績ではなく、技術プラットフォーム、共創、事業化を通じて、 持続的な社会価値・産業価値へと変換されます。

VALUE CREATION ECOSYSTEM

研究資産を起点に、社会実装へ循環する価値創出モデル

01

研究資産

  • 基礎研究
  • 知的財産
  • データ
  • 研究人材
  • AI技術

02

技術プラットフォーム

  • AI
  • 通信
  • 脳科学
  • ロボティクス
  • センシング

03

共創・産業連携

  • 企業連携
  • 共同研究
  • PoC
  • 実証実験

04

事業化・社会実装

  • ライセンス
  • 技術移転
  • スタートアップ
  • 共同事業

05

持続的価値創出

  • 社会価値
  • 産業競争力
  • 継続収益
  • 次世代市場

社会実装によって得られた知見・課題・収益は、次の基礎研究へ還元され、 ATRの価値創出エコシステムを持続的に循環させます。

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