受賞内容(~2021年度)  

受賞内容 (2022年度~)

山下記念研究賞
表彰元:一般社団法人 情報処理学会
受賞対象:動的なレート制御を持つアプリケーションの識別に関する考察(情報処理学会 マルチメディア通信と分散処理研究会, 2023-DPS-194, 2023年3月)
内容:多様な通信が混在するトラヒックから通信フローを識別し、それぞれに適切な品質要求を設定することにより、サービス継続を保つ技術を提案している。本論文では、動的なレート制御機能を持つアプリケーションにおいて通信フローの識別を行う際に、リンク容量の変化による挙動の変化によって識別精度が低下することを実測によって示し、その原因について考察している。フロー識別において課題に取り組んだ有用な研究であり、実用面において重要な成果である。
概要:昭和62年創設、研究会およびシンポジウム発表論文の中から特に優秀な論文を選び、その発表者に授与される。平成6年度から、故山下英男先生(初代会長)から資金の寄贈をいただき、山下記念研究賞と改称。
研究資金:総務省 電波資源拡大のための研究開発
テーマ:第5世代移動通信システムの更なる高度化に向けた研究開発
研究開発奨励賞
表彰元:総務省
受賞対象:車載ハーネスの軽量化を実現する有線/無線連携通信技術の研究開発
内容:車載ハーネスのUWBを用いた無線通信と電源ラインを用いたPLC(Power Line Communication)を併用することで、車両の軽量化を実現しつつ伝送品質を確保する通信方式の研究開発を行った。
概要:前年度に終了した戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の課題のうち、顕著な研究成果をあげたものに対して贈られる賞
研究資金:戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)
テーマ:車載ハーネスの軽量化を実現する有線/無線連携通信技術の研究開発
研究開発奨励賞
表彰元:総務省
受賞対象:「電波利活用強靭化に向けた周波数創造技術に関する研究開発及び人材育成プログラム」
内容:総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業 電波COE研究開発プログラムを活用し、無線技術の開拓、人材育成に寄与したこと。
概要:本賞は、総務省「戦略的情報通信研究開発推進事業 (SCOPE)」受託者の中から優れた成果を挙げた研究代表者に対して授与される賞である。ICTイノベーションフォーラムにおいて授賞式と特別講演を実施。今回は、6件の研究開発奨励賞、および6件の成果展開推進賞の表彰があった。
研究資金:戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)
テーマ:「電波利活用強靭化に向けた周波数創造技術に関する研究開発及び人材育成プログラム」
ポスター賞 シニア部門
表彰元:一般社団法人電子情報通信学会 通信ソサイエティ 革新的無線通信技術に関する横断型研究会 MIKA2023 実行委員会
受賞対象:マイクロ波帯通信のためのソフトウエア無線システム~ Radio Catcher/Pitcher Platform ~
内容:基礎評価で開発中のRadio Pitcherの任意波形発生機能とRadio Catcherのリアルタイムスペクトラムアナライザ機能についての紹介。動態デモも実施。
概要:研究歴 10年以上の発表者の中から、研究の活性化につながる有意義なディスカッションを喚起した、今後の研究の萌芽となる可能性が高いアイデア を提示した、他の研究者へのインパクトが大きかった、コミュニティの拡大に貢献した等の意味において優れたものに授与される。
研究資金:総務省 電波資源拡大のための研究開発
テーマ:「テラヘルツ波による超大容量無線LAN伝送技術の研究開発」
活動功労賞
表彰元:一般社団法人電子情報通信学会
通信ソサイエティ
受賞対象:和文マガジン編集委員としての貢献
内容:通信ソサイエティが定期に発行している和文マガジンの編集委員として4年間に亘り務めたことに対する貢献。この間、3~4件の特集号担当編集委員(RIS)(内1件は主担当編集委員)を務めるとともに、複数の記事投稿、執筆者推薦(私の研究者歴、若者よ世界に出ようの執筆者など)なども行った。
概要:当ソサイエティにおける事業企画、参画、または論文誌の査読を通じたソサイエティ活動への貢献に対する表彰。
研究資金:
テーマ:
活動功労賞
表彰元:一般社団法人電子情報通信学会
通信ソサイエティ
受賞対象:「通信ソサイエティ投稿論文の査読委員としての貢献」
内容:通信ソサイエティ和文・英文論文誌・レター誌投稿論文の査読委員として、多数の論文査読を行ったことによる、論文誌編集に対する貢献
概要:当ソサイエティにおける事業企画、参画、または論文誌の査読を通じたソサイエティ活動への貢献に対する表彰
研究資金:
テーマ:
第4回優秀講演賞
表彰元:一般社団法人日本ロボット学会
受賞対象:上肢肩屈曲アシスト時の共同運動予測モデルを用いたアシスト率の最適化
~脳卒中片麻痺患者によるフレームワークの実証~
内容:本研究は脳卒中後片麻痺患者のニューロリハビリテーションのためのロボットアシストの最適化を目的とし、患者の運動データから学習した肩屈曲時の共同運動予測モデルに基づき、熟練療法士のアシストを模倣するロボットアシスト率の最適化を行い、1名の片麻痺患者で提案フレームワークの実現可能性を検証した。
概要:本学会分野の発展への貢献を奨励することを目的とし、前年度の学術講演会で発表された講演のうち、特に優れた講演に授与されるもの(発表件数100件に対して1件、100件を超える毎に1件受賞者が増える)
研究資金:
テーマ:脳卒中後片麻痺患者のニューロリハビリテーションのためのロボットアシスト最適化
「情報通信月間」近畿総合通信局長表彰(団体)
表彰元:総務省 近畿総合通信局
受賞対象:「電波利活用強靭化に向けた周波数創造技術に関する研究開発及び人材育成プログラム」
内容:総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業 電波COE研究開発プログラムを活用し、無線技術の開拓、人材育成に寄与したこと。
概要:情報通信月間とは、昭和60年(1985年)の情報通信の制度改革を契機に情報通信の普及・振興を図ることを目的として設けられました。その一環としてび情報通信分野の発展に貢献した個人・団体を表彰しています。
研究資金:戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)
テーマ:電波利活用強靭化に向けた周波数創造技術に関する研究開発及び人材育成プログラム
第25回 時実利彦記念賞
表彰元:時実利彦記念脳研究助成基金
受賞対象:ニューロイメージング・心理実験・計算論の融合によるヒト適応メカニズムの解明 *申請時の課題名(今後、変わる可能性もあります)
内容:人間は新たな環境に置かれたとき,さまざまなことを学習し,行動パターンを変え環境に適応する。これらについて,ニューロイメージング・心理実験・計算論を組み合わせ,人間の優れた適応能力を支える脳内メカニズムの究明に従事してきた。これらの研究を基礎として、現在は「こころ」の適応を支援するための基礎技術開発、応用研究に展開しつつある。
概要:脳研究に従事している優れた研究者を表彰し、これを通じて医科学の振興発展と日本国民の健康の増進に寄与する。
研究資金:ERATO, TAO, NCIT委託,AMED,科研費など
テーマ:ニューロイメージング・心理実験・計算論の融合によるヒト適応メカニズムの解明と応用
Outstanding Paper Award
表彰元:The 25th International Conference on Advanced Communication Technology (ICACT2023)
受賞対象:国際会議 IEEE ICACT2023発表論文 「MUSIC Spectrum Based Interference Detection and Localization for mmWave RIS-MIMO System」
内容:Reconfigurable Intelligent Surface (RIS) が存在する環境下において、受信信号の空間的特徴を示すMUSICスペクトラムを活用し、比較的低演算量で干渉信号の到来方向と干渉源の位置を推定する手法を提案し、その有効性を示した発表
概要:ICACT2023投稿論文のうち、優秀な論文に送られる賞
研究資金:NICT Beyond 5G研究開発促進事業
テーマ:Intelligent Reflecting Surfaceによるプロアクティブな無線空間制御と耐干渉型空間多重伝送技術の研究開発
テレコム学際研究賞(入賞)
表彰元:公益財団法人 電気通信普及財団
受賞対象:I Hear My Voice; Therefore I Spoke: The Sense of Agency Over Speech Is Enhanced by Hearing One’s Own Voice (SAGE Publication Inc. Psychological Science, 2022年8月/発表調書No 0214211025003)
内容:コミュニケーションに重要な発話における行為主体感(まさに自分が発話しているという感覚)の特徴を心理実験で明らかにした。自分らしい声を、発話行為の結果として聞くことが、強い主体感を得るために重要な決め手となることを示した。
概要:本賞は、情報通信に関する人文学・社会科学分野と技術分野の両分野にわたるすぐれた研究論文等を表彰するものである。
研究資金:NICT委託・AMED国際脳
テーマ:NICT委託「脳機能補完による高齢者…」
AMED国際脳「脳科学とAI技術に基づく…」
テレコム学際研究賞 奨励賞
表彰元:公益財団法人 電気通信普及財団
受賞対象:Confidence modulates the decodability of scene prediction during partially-observable maze exploration in humans (Communications Biology, 2022年4月/発表調書No. 0214220420010 )
内容:実世界での人間の意思決定を支えるのが、人が自身の脳内に作り出す仮想現実的な「予測」である。本研究では、3次元バーチャル迷路探索中の脳活動パターンから、脳内に構築される予測の内容の解読に成功した。また人が内省的に考える自信も脳活動から解読可能であり、予測の解読精度に自信の度合いが関連することを示した。
概要:本賞は、情報通信に関する人文学・社会科学分野と技術分野の両分野にわたるすぐれた研究論文等を表彰するものである。
研究資金:科研費
テーマ:ヒト意思決定における大脳皮質・皮質下領域の脳情報動態の解明と利用
短距離無線通信研究会研究奨励賞
表彰元:電子情報通信学会 短距離無線通信研究専門委員会
受賞対象:IRSを用いる無線通信システムにおけるガウス過程回帰による伝搬路予測 (SRW2022-46)
内容:高周波帯域での無線通信において、電波の反射特性を制御可能な素子を面的に配置した Intelligent Reflecting Surface (IRS) の利用が検討されている。IRS の位相制御のための伝搬路推定オーバーヘッドを削減する方式を提案し、シミュレーション評価によりその有効性を確認した。
概要:短距離無線通信研究会における一般講演において、優秀な研究発表を行った若手発表者に授与される賞。
研究資金:NICT Beyond 5G研究開発促進事業
テーマ:Intelligent Reflecting Surfaceによるプロアクティブな無線空間制御と耐干渉型空間多重伝送技術の研究開発
CiNet 2022 研究賞
表彰元:第11回CiNet全体会議
受賞対象:Developing eeg-based pain prediction system using machine learning techniques
内容:脳信号を使って痛みを予測する技術についての紹介と今後の研究のアイデアについて共有する。
概要:異分野を融合させた脳情報科学研究を進めるCiNetにより、研究内容が素晴らしいポスターに授与される。
研究資金:1 J S T 2 2 0 2 - 0 1
1 J S T 2 2 0 1 - 0 1
テーマ:・ホルモン検査と健康基準策定
・ソーシャルタッチに関する脳関連活動・生理的尺度の開発と検証
最優秀演題賞
表彰元:日本ペインクリニック学会第56回学術集会
受賞対象:痛み判定補助システムPMS-1を用いた全身麻酔術後の痛みの客観的評価の探索的治験
内容:患者の脳波に基づいた痛みを数値化するシステムPMS-1(PaMeLa株式会社)を用いて、全身麻酔手術後の患者の痛みに対する客観的評価の探索的治験を行った。鎮痛薬の投与が行われた21名について分析した結果、投与前‐2時間後において、Pain ScoreはVAS、NRSと有意な相関を認めた。
概要:当学術集会 優秀演題選考セッション「臨床研究」で最も優れた演題であると認められた。
研究資金:1 J S T 2 2 0 2 - 0 1
テーマ:ホルモン検査と健康基準策定
論文賞
表彰元:情報処理学会
受賞対象:日本国内におけるメールセキュリティに関する実態把握
内容:暗号化したZIP ファイル送付後パスワードをメールするPPAPの利用状況と、ドメイン名とIPアドレスの照応を保証するDNSSEC導入状況の2面から、日本企業は、他企業やお客様へのウィルス送付や、なりすまし攻撃の踏み台になる危険性に対し無防備であると、質問紙調査およびメールセキュリティ解析により示す。
概要:コンピュータセキュリティ技術への寄与から、97論文中最優秀2件、優秀9件の論文を表彰。
研究資金:
テーマ:
フォリア賞
表彰元:日本精神神経学会
受賞対象:Development of a classifier for gambling disorder based on functional connections between brain regions
内容:京都大学、東京医科歯科大学との共同研究。安静時脳機能結合の情報に人工知能技術を適用し、生物学的情報に基づくキギャンブル障害の判別器の開発に世界で初めて成功。本研究で開発した判別器は、ギャンブル障害の診断の一助になることが期待され、ギャンブル障害の新規治療法の開発や依存症全般の病態の理解に繋がる可能性がある。
概要:日本精神神経学会の英文機関誌、Psychiatry and Clinical Neurosciences誌の中から優秀論文を表彰する制度
研究資金:JP19dm0307008/JP21dm0307008, JP20dk0307080
テーマ:AMED国際脳「脳科学とAI技術に基づく…」、AMED長寿・障害対策「ギャンブル障害に対する…」
最優秀奨励賞
表彰元:日本音響学会関西支部
受賞対象:自由会話における「楽しい笑い」と「愛想笑い」の音声的特徴:予備的分析
内容:本研究は、三者自由会話における快感情を伴う「楽しい笑い」と、快感情を伴わない愛想笑いという2種の笑い声に着目し、音響的特徴の違いと個人性について、定性的な分析を行った。楽しい笑いは基本パターンが存在し、愛想笑いは個人性があり、バリエーションがより豊富である傾向が見られた。
概要:第25回関西支部若手研究者交流研究発表会における発表件数50件のうち、奨励賞が5件選定され、実行委員の投票により、最優秀奨励賞が選定される。
研究資金:
テーマ:対話ロボットにおける個人性を考慮した社会的表出の研究開発
第21回情報科学技術フォーラムFIT奨励賞
表彰元:情報処理学会 および 電子情報通信学会
受賞対象:無線LAN環境におけるCSIの位相情報を利用したフレーム送信元の推定方式
内容:無線LAN環境におけるモニタリングのためのフレーム送信元推定方式を提案する。提案方式では、Channel State Information(CSI)に含まれる位相情報が送信元ごとにある程度異なる値をとることを利用し送信元の推定を行う。
概要:FIT2013 第12回情報科学技術フォーラムから設けられた賞で、一般発表のセッション毎に座長の裁量で優秀な発表を1件その場で選び贈呈する(該当なしもあり)。
研究資金:総務省 電波資源拡大のための研究開発
テーマ:リアルタイムアプリケーションを支える動的制御型周波数共用技術に関する研究開発
第33回電波功績賞 電波産業会会長表彰
表彰元:一般社団法人電波産業会
受賞対象:Sub-1 GHz帯の周波数共用に関するIEEE 802.19.3標準化推進と策定
内容:Sub-1 GHz帯の複数の通信方式間での周波数共用を進めるために、ネットワークシミュレータ、周波数共用技術を開発し、IEEE 802.15.4g等とIEEE 802.11ahとの周波数共用を検討し、周波数共用に関する標準規格IEEE 802.19.3の標準化活動を主導して策定を達成。
概要:電波の有効利用の普及を推進するため、電波の有効利用に関して特別の功績をあげた個人又は団体を表彰
研究資金:総務省 電波資源拡大のための研究開発
テーマ:IoT/5G時代の様々な電波環境に対応した最適通信方式選択技術に関する研究開発(1SO61801-01)
Best Poster Award
表彰元:The 17th ACM ASIA Conference on Computer and Communications Security (ACM ASIACCS 2022)
受賞対象:Poster “Decentralized and Collaborative Tracing for Group Signatures”
内容:グループ署名において、署名者を特定するトレーサーの制御および分散化によって署名者のプライバシ強化および署名スキームのセキュリティ向上を実現した
概要:AsiaCCS 2022 のポスターセッションでの提案内容および発表が優秀であった
研究資金:3ENT1902-01(KDDI-SECAI)
テーマ:機械学習の再学習に関する調査検討
第112回日本学士院賞
表彰元:日本学士院
受賞対象:計算論的神経科学による脳機能の解明とブレインマシンインタフェースの開発
内容:小脳内部モデル理論を提唱し神経ネットワークの計算科学的研究を推進。小脳内部モデルの神経回路をヒト型ロボットに応用し計算論的神経科学の研究パラダイムを創出し、非侵襲型ブレインマシンインタフェース(BMI)を開発。更にBMIと人工知能技術を組み合わせたデコーディッドニューロフィードバック法を開発し、精神疾患の診断と治療に新たな道筋を示した。
概要:学術上特にすぐれた論文、著書その他の研究業績に対して授与される
研究資金:過去すべてのファンド