ミッション&社長ご挨拶

ミッション

国際的な産・学・官の連携のもとに情報通信関連分野における先駆的・独創的研究を推進する
優れた成果を挙げて広く社会・人類の幸せに貢献するとともに高度な専門的人材の育成にも寄与する
世界的な研究開発拠点として関西文化学術研究都市の発展に中核的な役割を果たす


ご挨拶

令和 4年
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)


 Asami

代表取締役社長 
浅見 徹 
(あさみ とおる)  
 明けましておめでとうございます。
 2019年末に中国武漢から始まったCOVID-19は、幸いなことに日本では昨年10月以降感染者数が急減しました。しかし、新たにオミクロン株の世界的な流行が始まり、それを水際でいかに防ぐかが喫緊の課題となっています。非日常だったテレワークも今や日常になっていますが、対ウィルス戦争は未だ収束の気配はありません。インフルエンザと同様、コロナとの共存社会が続くと認めざるを得ない状況です。
 ATRは、情報通信関連分野における先駆的・独創的研究の推進を掲げて1986年に発足しました。創業当時に着手した、Google Homeにつながるニューラルネットワークベースの音声認識、仮想現実(VR)、テレワーク、衛星間光通信といった一連の研究は、いずれも、商用化に30年かかりました。最近はデジタル化とかDX(Digital Transformation)とか社会の進歩が速くて付いていけないと嘆く向きもありますが、もっと進歩が速かった時代もあります。例えば、関ケ原の戦いから概ね1850年ころまで、鉄砲といえば火縄銃でした。ところが、1851年のロンドン万博に、コルト社がフライス盤で作った標準部品で銃を組み立てるデモを行いました。大量かつ均質な鉄砲が作れるとわかり、銃のイノベーションが始まります。10年後の1861年には機関銃が発明され、この間に戦争の仕方は一変しました。さらに、標準化という発明は、車等他の商品の大量生産につながり、第2次産業革命が引き起こされました。
 現在はオフィスの第2次産業革命が進んでいます。このような社会の激変期に会社が生き残るには、構成員間の危機感の共有が要です。最近はESG投資が注目されていますが、環境(Environment)危機という人類共通の指標で、その企業の危機感の共有度合いが測れます。また、社会(Society)課題の解決に熱心であれば共同体意識が高いことが分かります。最後の統治(Governance)を支えるのは、ボトムアップ的な性向の強い日本では強力な指導者よりも構成員相互の信頼感だと思います。このように考えるとESGとは昔から知られた強い組織の必要条件を言い換えたものと分かります。
 COVID-19対策では私たちの危機感の共有、共同体意識、信頼感は十分でしょうか?行政に対策を丸投げしていないでしょうか?「私たちができること」をする努力は十分でしょうか?2025年に開かれる大阪・関西万博は、「いのち輝く社会」を目指していますがESGがソルーションだと思います。ATRは、国内外の大学や研究機関、企業等と協力して、電気通信、体内、脳内、社会のネットワークに潜むダイナミズムに関して研究開発することを通じて貢献しようと積極的に取り組んでまいります。これが万博に対して「ATRができること」です。
 引き続きATRをよろしくお願い申し上げます。