ATRの新たな基本理念&社長ご挨拶

新たな基本理念

ともに究め、明日の社会を拓く
情報通信関連分野の先駆的研究とイノベーション創出で課題解決に取り組む
私たちの存在価値
私たちの文化
●研究機関の視点でイノベーションエコシステムの発展に寄与します
●社会課題に加え、創出型課題に取り組みます
●先見力と挑戦心をもつ人材を輩出します
※創出型課題:研究者自らが見出し挑戦する課題
●他機関との協働や人材交流をオープンに推進します
●国際的見地で価値を追求します
●けいはんな学研都市の発展に中核的な役割を果たします


ご挨拶

令和 7年
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)


Asami

 代表取締役社長 
 浅見 徹 
 大阪・関西万博2025が開かれる本年度は、ATR創業40周年にも当たります。情報社会の到来を期待して創業時に始めた基礎研究も、昨今、次々に商用化され、情報学は商用化の時代を迎えています。ただし、40年前の期待に反して、働く時間と場所を自由に選べるProsumerが多数を占める社会にはなっていません。個人事業主が減り、生活時間を雇用主に売り渡したサラリーマンの社会となり、自分の裁量で時間を使って活動できる人々が少なくなりました。物理学的に言えば、外部に向う有効な活動や内部状態の更新のための『自由エネルギー』が少ない系に日本社会はなっています。
 万博開催について賛否がありますが、重要なのは、このような非日常的イベントは、日本社会の自由エネルギーを知る良い尺度になるということです。現状はネガティブです。
 働き方改革やDXを単に時短ととらえたら未来はないでしょう。得た時間で、できれば家庭や社会にも向けて自由エネルギーを使い、未来社会を築きたい。そのための技術とは何か?
 人間の自由エネルギーを増やす科学技術を確立することが真のイノベーションと言えます。ATRは大阪・関西万博でアバター共生社会を契機にその一端を担ぎたいと思います。
 今後とも、ご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。