ミッション&社長ご挨拶

ミッション

国際的な産・学・官の連携のもとに情報通信関連分野における先駆的・独創的研究を推進する
優れた成果を挙げて広く社会・人類の幸せに貢献するとともに高度な専門的人材の育成にも寄与する
世界的な研究開発拠点として関西文化学術研究都市の発展に中核的な役割を果たす


ご挨拶

令和 3年
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)


 
 Asami
代表取締役社長 
浅見 徹
(あさみ とおる)

 昨冬、中国武漢から始まったCOVID-19は瞬く間に世界を覆い、対ウィルス戦争とも言える未曽有の災禍となっています。このため、ストレスの多いテレワークで大変な思いをしている人も少なからずいらっしゃるでしょう。一方、四半期報告に汲々としていた企業人には、逆に、これまで何をしてきたのか、将来どうありたいのかをじっくり考える時間を得たとも言えます。
 ATRは、情報通信関連分野における先駆的・独創的研究の推進を掲げて1986 年に発足しました。創業当時、日本のオフィスは「筆記用具と算盤」から「パソコンとLAN」に向けたオフィスオートメーションを標榜するオフィスの第一次産業革命の只中にあり、ATRは先陣を切ってXEROXのJ-Star等の先端的事務環境を導入して研究開発を始めました。Google Homeにつながるニューラルネットワークベースの音声認識、仮想現実(VR)、テレワーク、衛星間光通信といった一連の研究もこの時期に行っています。いずれも、商用化には30年かかっています。
 2001年以降の日本のオフィスは社内システムのデジタル化と相互接続という第二次産業革命に進むはずでしたが、残念ながら頓挫し、その後遺症に悩んでいるのが今日と思います。国家目標のSociety 5.0どころかSociety 3.0(産業社会)に甘んじているのが今の日本です。会社が生き残るには、構成員間でビジョンや情報を共有することが重要です。「筆記用具と算盤」時代のオフィスでは、酒場での口頭での情報交換も多用して確認をしていました。最近はそのようなことを嫌う社員が多くなり、結果として社内も会社間でも意思疎通が円滑に行われなくなったと感じます。21世紀になって日本企業の活力が下がった一因と考えます。デジタル化やオンライン化とは、日本人が変わってしまったことを前提に、機械力を駆使して、社内及び会社間の情報共有を図ることが目標でしょう。
 2025年に開かれる大阪・関西万博は、「いのち輝く社会」を目指していますが、機械力で強化された人間とそれが構成する社会のあり様を示すべきと思います。ATRでは、これをサイボーグAIと呼んでおりますが、そのため必要となる技術開発を、国内外の大学や研究機関、企業等との研究交流、共同研究を通じて、これまで以上に積極的に取り組んでまいります。
 引き続きATRをよろしくお願い申し上げます。