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ネットワークロボット実証実験の実施および取材のお願いについて
平成19年1月12日
株式会社国際電気通信基礎技術研究所
三菱重工業株式会社

 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) および三菱重工業株式会社は、複数のロボットが連携・協調して人にサービスを提供するネットワークロボット 技術に関する研究開発成果の公開実験をデモンストレーションを兼ねて実施することとなりましたのでお知らせ致します。 詳細につきましては、下記のとおりです。



実施日時:報道関係者等 平成19年1月18日(木) 10:00~12:00
一般見学者  平成19年1月18日(木) 13:15、15:00、16:30 及び
平成19年1月19日(金) 10:30、13:15(各回1時間程度)

場  所:秋葉原ダイビル13F 秋葉原ユビキタス実証実験スペース
住所:東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル13F 1303号室
http://www.mlab.k.u-tokyo.ac.jp/akihabara/access.php

内  容:
①ATRのコミュニケーションロボット(Robovie-Ⅱ)による、 案内ロボットサービスのデモンストレーション及びロボットの遠隔制御実験
②三菱重工製ロボット(wakamaru)と東京大学森川研究室開発システム「Synapse」の連携による、 家庭内生活支援ロボットサービスの実験・デモンストレーション
③NTTサイバーソリューション研究所によるネットワークロボット・ プラットフォームを用いた各種タイプのロボット及び慶應義塾大学徳田研究室開発システム「u-Photo」 の接続連携に関するデモンストレーション

※ご取材を希望される方は当日までに下記問合わせ先にご一報ください。

本件に関するお問合せおよび取材のお申し込み先
㈱国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所
 秋本 高明(Tel:0774-95-1405/0774-95-1472)

また、株式会社国際電気通信基礎技術研究所をはじめとする研究機関5社は、 平成16年度から総務省委託研究開発プロジェクト(注)を実施しており、 今回の実験はその一環として実施するものです。
(注)「ネットワーク・ヒューマン・インターフェースの総合的な研究開発(ネットワークロボット技術)」
   実施機関:(株)国際電気通信基礎技術研究所、(株)東芝、日本電信電話(株)、三菱重工業(株)松下電器産業(株)

ご案内先:総務省記者クラブ、情報通信記者会、学研都市記者クラブ、大阪科学記者クラブ
以上


【参考】
○Synapse
東京大学森川研究室が開発したユーザの習慣や嗜好をうまく反映したサービスを自動的に提案するシステム。
ユビキタスネットワ―ク環境では,ユーザ環境や活動の変化に応じた適応的なサービス提供が期待されています。 Synapseでは、センサネットを用いてユーザの環境情報(イベント群)とサービス履歴を記録することによって、 ユーザの習慣などを学習します。そして、 この学習結果を用いてある環境や状況となったときにユーザが次にとるべき行動を推定し、 これによりユーザの習慣や嗜好を反映したサービスを提案します。今回の実験では、 Synapseが推定したサービスをロボットがユーザに提案し、実行する実験を行います。

○u-Photo
慶應義塾大学徳田研究室が開発したデジタルイメージを用いたユビキタスサービスとのインタラクション・メディア。
u-Photoは、情報家電やセンサなどのユビキタスサービスの操作情報や状態を記録した新しいメディアです。 写真撮影による情報取得、写真画像を使ったサービス利用、画像ファイルとしての情報の保存、管理によって、 簡単かつ効率的にユビキタスサービスを利用できます。今回の実験では、 u-Photoをロボットとのインタラクション・メディアとみなし、 u-Photoでロボットを撮影することによりロボットサービスを利用する実験を行います。

○Robovie-II
株式会社国際電気通信基礎技術研究所が開発したコミュニケーション・ロボット。
人間の目・耳・口の代わりに、カメラ・マイク・スピーカーなどの装置が取り付けられたコミュニケーションロボット。 全身の11箇所の関節を駆使し、コミュニケーションに必要な様々なジェスチャーが可能です。

○wakamaru
三菱重工業株式会社が開発したコミュニケーション・ロボット。
1日の生活リズムをもち,家の中を動き回り,家族と一緒に生活する人型の家庭用ロボットです。 顔を見分けて,届いたメールを読み上げてくれたり,スケジュールを教えてくれたりします。 インターネットから常に新しいニュースやラジオ番組(Podcast) をダウンロードして伝えてくれたりもします。ユーザが出かけるときには,留守番を行い, 侵入者を見つけたときには写真を撮ってメール連絡をする機能も備えています。

Robovie-2 wakumaru
Robovie-II wakamaru