プレスリリース

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平成17年5月20日
携帯から送った写真が絵になって返ってくるSIC絵画表現サーバーを開発
~あなたの顔を作品にする「感性はがき/絵顔 展」を開催~

(株)国際電気通信基礎技術研究所

 Synergistic Image Creator(SIC) は写真画像を細かく特徴ごとに分解してから絵画表現を加えることで、 今までにない新しくかつ多彩な視覚表現を作り出す事に成功したアルゴリズム絵筆です。 今回ATRメディア情報科学研究所の笠尾客員研究員らのチームは、そのSICを、 携帯のメールで使えるアプリケーションサーバーとして実現しました。
 SICで作られた作品は、SIGGRAPH、文化庁メディア芸術祭など国内外のさまざまなコンテストで入選・ 受賞してきましたが、利用法が難しかったため、今まで一般の人は利用できませんでした。 メディア情報科学研究所では、これからのメディアを使った表現教育研究の一環として、 このSICを多くの人に利用して頂けるような環境を構築する研究を続けてきました。 そして、今回公開にこぎつけたのが、「SIC絵画表現サーバー」です。そして、 このサーバーを最大限に活用したアートプロジェクト「感性はがき/絵顔」を「感性はがき/絵顔 展」で展示します。
 「感性はがき/絵顔 展」では、昨年度の文化庁メディア芸術祭で発表した「感性はがき」の表現を、 顔の表情に合わせて10種類に増やし、「SIC絵画表現サーバー」で使えるようにしました。 会場では、あなたの顔を使ってその場で絵顔/感性はがきが作れます。
 「感性はがき/絵顔」の目的は、みんなでお互いに作成した絵顔/感性はがきを、 送り合ってコミュニケーションを楽しむことです。また、今までに作られた感性はがきの展示と、 SICで制作された作品およびSIC絵画表現サーバーの説明も合わせて展示しております。 なお本研究は、情報通信研究機構(NICT)民間基盤技術研究促進制度により実施しております。

作品例


○展示概要
日時:5月23日(月)-5月28日(土)(日曜日休館)
場所:大阪府立現代美術センター大阪府新別館北館地下1階・展示室B 
http://mic.e-osaka.ne.jp/ocac/感性はがき/絵顔 展 
告知サイト:http://www.byakuroku.com/kanseihagaki/
問い合わせ先:(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
〒619-0288 京都府けいはんな学研都市光台2-2-2 TEL:0774-95-1475(苗村)

○SIC絵画表現サーバー
「SIC絵画表現サーバー」はATRメディア情報科学研究所/感性・ 知育メディア研究室で行っているコンピュータで絵画作品を制作する際の知識共有の研究です。 誰もがお互いの絵画作品を参考にしながらも、 オリジナリティーのある作品作りが行えるような絵画制作サーバーの構築を目指しています。 SICで制作された作品のいくつかはウエッブでご覧になれます。例えば、アルゼンチンで展示した作品は
http://www.astasromas.com/astasromas.com/imagenes/kasao/kasao.htm
からご覧頂けます。

○感性はがき/絵顔
今まで作られた「感性はがき/絵顔」の優秀作品は以下のブログで公開しています。 ここから直接ドラッグアンドドロップしてメールに添付して使うこともできます。
http://kasao.exblog.jp/
デザインのポータルサイト「ジャパンデザインネット」で、感性はがき/絵顔の連載を始めました。
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/kansei_hagaki/
感性はがき そのものに関する問い合わせは 笠尾まで info@synergisticart.com
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