プレスリリース

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[報道発表資料]
(株)国際電気通信基礎技術研究所
音声言語コミュニケーション研究所

インドネシアテレコムと共同でインドネシア語音声認識システムの開発へ

(株)国際電気通信基礎技術研究所(「けいはんな学研都市)社長 畚野信義 略称 ATR)は、 これまで、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)からの研究委託「大規模コーパスベース音声対話翻訳の研究開発」 プロジェクトにより、日本語、英語、中国語の多言語音声認識技術の研究開発を進めてまいりましたが、この程、 インドネシアテレコムとインドネシア語音声認識システムの共同研究開発を行うことで合意致しました。
 この共同研究は、インドネシアテレコムとATRがアジア・太平洋電気通信共同体(APT) *の支援事業の協力を得て、共同で開発するものです。インドネシアは、世界第4位の人口(2億4千万人)を有し、 殆どの国民が第1言語または第2言語として、インドネシア語を話しています。 現在、インドネシア語の音声認識システムは存在していませんが、 電話を利用した音声認識による自動応答サービスの需要が高まっており、 音声認識技術の必要性が大きくなってきています。
ATRでは、これまで、音声翻訳を目指して、日本語、英語、中国語の音声認識技術の研究開発を行ってきました。 この度、インドネシアテレコムの依頼を受けて、この多言語音声認識技術をインドネシア語に拡張、適用すべく、 共同研究を行うことに致しました。
 本年度は、まず、音声認識に不可欠な音声データの収集、音声の統計的なモデル化を行います。  インドネシアテレコムでは、ATRの指導の下、データベースのための文章の設計、年齢、 アクセントを考慮した発話データ収集、ラベリングを行ないます。 その後、音と単語列の統計的なモデリングを行って、来年度、インドネシア語音声認識システムの構築を進めていく予定です。

*APT(Asia-Pacific Telecommunity:アジア・太平洋電気通信共同体)は、 昭和54年(1979年)にアジア・太平洋地域における電気通信専門の地域国際機関として設立。 アジア・太平洋地域における電気通信の均衡した発展を目的として、研修やセミナーを通じた人材育成、 標準化や無線通信などの地域的政策調整及び地域的な電気通信問題の解決等を行っている。

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連絡先:ATR音声言語コミュニケーション研究所 企画担当 袋谷丈夫
tel:0774-95-1301,e-mail:takeo.fukuroya@atr.jp *************************************************
※音声言語コミュニケーション研究所は、研究プロジェクトを終了しています。