プレスリリース
2015年7月13日
株式会社テレノイド計画が「テレノイド™」を事業化
∼ 新たな高齢者向けコミュニケーション・サービスの提供をめざして ∼
∼ 新たな高齢者向けコミュニケーション・サービスの提供をめざして ∼
株式会社テレノイド計画
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合
日本ベンチャーキャピタル株式会社(NVCC)
株式会社こころみ
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合
日本ベンチャーキャピタル株式会社(NVCC)
株式会社こころみ
株式会社テレノイド計画(以下「テレノイド計画」)は、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以下「ATR」)石黒浩特別研究所所長(フェロー)·大阪大学特別教授石黒浩が中心となり開発した小型の遠隔操作型アンドロイド「テレノイド™」の特長を活かし、テレノイドを介した要介護高齢者の会話促進など、全く新しいコミュニケーション·サービスを企画·提供する事業を開始します。 本事業は、ATRが有する技術シーズの事業化を目的に日本ベンチャーキャピタル株式会社(以下「NVCC」)が無限責任組合員として2015年2月に設立した「けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合(以下「けいはんなATRファンド」)の出資と株式会社こころみ以下(「こころみ」)が提供する会話型見守りサービスで培ったノウハウを用いて推進します。 |
テレノイド™は、外観を実在する人間の姿形に極めて近づけ特定の個人の存在感を伝えようとする他の遠隔操作型アンドロイドと対照的に、人間としての必要最小限の見かけと動きの要素のみを備えたロボットです。具体的には、テレノイドから知人の声が聞こえれば、ユーザはその声の主の姿形を頭に思い浮かべますが、その頭に思い浮かべた姿形が、この誰にでも見えるロボットに精神的に投影され、まるで、その声の主を抱きかかえながら話しているような感覚を持ちます。高齢者、特に認知症の方がテレノイドを抱きかかえ会話をすると著しい情緒安定効果等がみられることが、ATRがこれまでに介護施設で行った実証実験で明らかになってきました。
テレノイド計画は、この世界で類をみないATRの技術シーズと、こころみが提供する、高い傾聴スキルをもったコミュニケーターと高齢者との電話による会話の内容を家族に伝える「会話型見守りサービス」とを融合することにより、全く新しいコミュニケーション·サービスを提供していきます。
<テレノイド計画がめざす事業内容> | <テレノイドと実証実験の様子> |
我々は、本事業を通して、日本やデンマークで実証された研究成果の実社会への適用、要介護高齢者や一人暮らしの高齢者のQOL(Quality of Life、生活の質)向上ひいては健康の維持促進を実現し、超高齢社会に貢献します。さらに将来的には高齢者のみならず、全世代向けのコミュニケーション·サービスの開発を目指します。
【会社概要】
株式会社テレノイド計画
- 社名 株式会社テレノイド計画
- 事業内容 テレノイドを使ったコミュニケーションサービスの開発・テストマーケティング
- 本社 京都府相楽郡精華町光台二丁目2番地2
- 代表者 神山 晃男
- 最高技術顧問 石黒 浩(ATR石黒浩特別研究所長・フェロー、大阪大学特別教授) 就任予定
- 株主構成 けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合 株式会社国際電気通信基礎技術研究所
株式会社こころみ
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
- 社名 株式会社国際電気通信基礎技術研究所
- 事業内容 ライフ·サポートロボット、脳情報科学、無線通信などの情報通信分野に関する研究開発及び事業化
- 本社 京都府相楽郡精華町光台二丁目2番地2(けいはんな学研都市)
- 代表者 平田 康夫
日本ベンチャーキャピタル株式会社(NVCC)
- 社名 日本ベンチャーキャピタル株式会社
- 事業内容 ベンチャーキャピタル業
- 本社 東京都千代田区丸の内2丁目4番1号 丸の内ビルディング34階
- 代表者 奥原 主一
株式会社こころみ
- 社名 株式会社こころみ
- 事業内容 コミュニケーション·サービスの提供
- 本社 東京都渋谷区恵比寿南1丁目14-10 福隆ビル2F
- 代表者 神山 晃男
(注)テレノイド™の開発は、科学研究費補助金 基盤研究(S) 「遠隔操作アンドロイドによる存在感の研究」<研究代表者 石黒 浩(大阪大学教授·ATRフェロー)> および JST 戦略的創造推進事業(CREST)「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」採択課題「人の存在を伝達する携帯型遠隔操作アンドロイドの研究開発」<研究代表者 石黒浩 ATRフェロー(大阪大学教授)>の一環として行われたものです。
(参考)
「けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合」について
♦ 設立趣意
「けいはんなATRファンド」は、けいはんな学研都市の中核的な役割を担う株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以下、「ATR」)にある研究シーズや成果の発掘と事業化等を支援し、日本の技術を具現化·市場化して企業の成長並びに世界の人々のQoL(生活の質)向上に貢献してまいります。
ベンチャー企業に対して、ATRグループ各社並びに連携各機関の支援も仰ぎながら、資金·人材·事業面で総合的にバックアップすることで、企業の加速度的成長を促します。
けいはんな学研都市に立地するATRおよび関連企業の育成支援により、経済の活性化に寄与してまいります。
♦ ファンド概要
正式名称 | けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合 |
ファンド総額 | 47億円 |
ファンド期間 | 2015年2月10日から2024年6月30日まで |
投資対象 | ATRが保有する知的財産を利用している若しくは将来利用するとATRが認める事業者 |
投資分野 | 主に脳情報科学、ロボット、無線通信の3分野 |
♦ ファンドスキーム