プレスリリース

   

2019年 5月 9日 

けいはんなリサーチコンプレックス
(公財)関西学術研究都市推進機構
(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
京都府

カナダ国立研究機構(NRC)との連携協力の覚書締結について
~両国首相立会の下、ATRとNRCが産業技術分野における協力覚書を締結~

 けいはんなリサーチコンプレックス(RC)事業では、グローバル連携を重点戦略に据えて、けいはんな学研都市の特長を活かしたイノベーション・エコシステム構築を目指し、多様な共同実施プロジェクトと持続的なイノベーションの創出に取り組んでいるところです。
 この度、安倍首相のカナダ訪問ミッションの中で、けいはんなRC事業において事業化支援・イノベーションハブ推進を担当する(株)国際電気通信基礎技術研究所(以下「ATR」)と、カナダ国立研究機構(National Research Council Canada,NRC)が、両国首相立会いの下、連携協力の覚書を締結しました。
 本覚書を基に、両者は、けいはんなRC事業でATRが実施するベンチャー・中小企業支援プログラム「KGAP+(Keihanna Global Acceleration Program Plus)」へのカナダ企業の参加などで連携し、産業技術分野における協力体制を確立していきます。
 けいはんなRC事業では、これまでに連携を構築してきた米国ニューヨーク市やイスラエル、バルセロナにカナダを加え、世界に冠たるイノベーション拠点としてのけいはんな学研都市を目指します。

1 署名式の様子   4月28日(カナダ現地時間)

鈴木博之 ATR代表取締役専務(左)   イアン・スチュアート NRC理事長(右)


2 署名式後の両国首相共同記者会見での発言(要旨)
●安倍首相
イノベーション分野を含めた両国の関係強化に資する覚書が署名されたことを歓迎します。
●トルドー首相
科学技術に関する新たな協力の覚書を歓迎します。これは、ロボティクスや電気通信といった分野での最先端のイノベーションにおけるカナダと日本のコラボレーションを促進するものです。

<参考>
■けいはんなリサーチコンプレックスについて
 文部科学省及び国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が支援する「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」の実施拠点として2016年9月に採択を受けて、けいはんな学研都市の45機関が参画する中、国内外のイノベーション都市・拠点との連携を重視しながら、i-Brain(脳・人間科学技術)とICT(情報科学技術)をコアとする技術開発、プロデュースマインドを持った人材の育成、大学・研究機関・大手・中堅・中小企業・ベンチャー・地域住民の共創によりイノベーションの連鎖を自律的に引き起こす「イノベーション・エコシステム(生態系)」の構築に取り組み、「人が渦巻くけいはんな」、「高収益事業が生まれるけいはんな」、「世界へ飛翔するけいはんな」の実現を目指している。
 グローバルな共同実施プロジェクト創出・推進に向けて、2019年度から新たに「KGAP+ (Kaihanna Global Accelaleration Program Plus)」という仕組みを展開しており、今回のNRCとの協力覚書締結を契機に、この仕組みによる共同実施プロジェクト創出を促進する予定。
  • プログラム推進の中核機関・・・・・・・・・・ (公財)関西文化学術研究都市推進機構
  • 事業化支援・イノベーションハブ推進担当・・・・・・ (株)国際電気通信基礎技術研究所
  • プログラム提案自治体・・・・・・・・・・・・・・ 京都府

URL:http://keihanna-rc.jp/


【KGAP+(Keihanna Global Acceleration Program Plus)について】
けいはんなRC事業で進める国内外のベンチャー・中小企業支援プログラム。けいはんなRCのグローバルネットワークを活用した、日本企業との共同実証実験やグローバル展開への支援を特徴とし、けいはんな学研都市がグローバルスタートアップハブとなることを目指す。

【グローバル連携構築の実績】
事業採択後、2018年度末時点で、国内157機関(18都府県)、国外96機関*(12ヵ国)の合計253機関との連携・協力関係を構築(*個人含む)

【グローバル連携の覚書締結実績】
✫ 2017年11月15日 Barcelona Activaとの覚書締結
バルセロナのSmart City Expo World Congress 2017開催中に、同所で、スタートアップ交流、人材交流に関する連携覚書を締結

✫ 2019年1月15日 イスラエル・イノベーション庁との覚書締結
世耕経済産業大臣のイスラエル訪問ミッションの一環としてエルサレムで開催された「日本・イスラエル ビジネスフォーラム」内で、イノベーションの推進及び産業分野での研究開発に関する連携協力の覚書を締結

✫ 2019年4月 ERAとの覚書締結
ニューヨーク市最大級のアクセラレータERA(Entrepreneurs Roundtable Accelerator)とスタートアップの支援強化に関する連携覚書を締結

■カナダ国立研究機構機構(National Research Council Canada=「NRC」)について
カナダの経済、地域及び社会の発展に役立つ科学技術を創造、習得、振興するために1916年に科学・産業研究諮問機関として創設された国立科学研究振興法人。
カナダにおける科学研究の中心的存在で、独自の研究所とスタッフを抱えてさまざまな研究を行うほか、民間研究機関、企業、大学との研究協力を行っており、関連の研究施設やプログラムは20を超えている。現在のNRCの主たる研究分野はバイオテクノロジー、情報技術、航空宇宙、建築、海洋工学などおよそ19分野。
基礎研究を行う以外に研究成果を民間に移転するなど産業発展に役立てているのが特徴。
URL:https://nrc.canada.ca/en/

■株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)について
所在地:京都府相楽郡精華町光台二丁目2番地2
事業内容:脳情報科学、ライフ・サポートロボット、無線通信などの情報通信分野と生命科学に関する研究開発及び事業化など。けいはんなRCでは、事業化支援及びイノベーションハブ推進担当として、グローバルなマッチング、スタートアップ企業の支援等を担い、近畿経済産業局とイスラエル経済産業省間のMOC(基本合意書)でアクションプランに位置づけられている人材交流の取組等を推進中。
代表者:浅見 徹 代表取締役社長
URL:https://www.atr.jp/

■公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構(KRI)について
所在地:京都府相楽郡精華町光台一丁目7(けいはんな学研都市)けいはんなプラザラボ棟3F
事業内容:けいはんな学研都市における新産業創出など産業振興及び学術研究の発展に資する事業。けいはんな学研都市における立地促進及び都市居住者・研究者・立地施設等の交流促進。けいはんなRCでは、中核機関として全体推進の役割を担う。
代表者:柏原 康夫理事長(関西経済連合会副会長)
URL:https://www.kri.or.jp/